これらの処置で落ち着けば、そのまま様子を見て大丈夫である。
もし、吸入を二○分おきに三回くり返してみても苦しさが続くときには、すぐ外来に向かうべきである。
もう少し症状がひどくなると、息が苦しくて横にもなれない状態となる。
そしてもっとひどくなると、歩けなくなり話もできない状態となる(中〜大発作)。
こういったときにはβ2吸入薬を二って意識がうすれてきたり、唇や手足の先が紫色になってくる(チアノーゼ)時にはただちに救急車を依頼、酸素吸入しつつICU設備または同等の設備を持つ救急病院に。
気管支端息とのつき合い方の第一歩は敵であるアレルゲンをよく知り、それを取り除くことである。
この点については、アレルゲン対策の項を参照されたい。
そして、日常生活にも種々の心配りをする必要がある。
そのポイントを次にまとめる。
風邪をひくと、症状を悪化させることが多々あるので、風邪をひかないよう注意する。
それは、風邪により気道の粘膜がダメージを受けて、冷たい空気や部屋の内・外の温度の差、たばこの煙などのごくささいな刺激でも症状が引き起こされるからである。
車を依頼して、酸素吸入しながら救急病院に向かうべきである。
しかし、肝心なことはここまで症状をこじらせないことである。
ひどくならないうちに手を打つのが一番である。
病院では医師や看護婦にまかせてしまうことが必要であり、普段から「信頼できる医師にかかっておくことが大事」である。
気管支瑞息で死ぬこともありうる。
多くは発作で痕がつまって死亡するわけであるが、最近では思春期症例の「瑞息死」が目立つ。
したがって、いつも薬の一回分か吸入器を持ち歩くほうが無難であろう。
「備えあれば憂いなし」という格言はここでも生きている。
適度な運動をして、日常的に体を鍛えること。
特に、水泳や乾布摩擦は皮層の抵抗力を増大させ、風邪もひきにくくする。
喫煙は気道を刺激して症状を悪化させるので、禁煙すべきである。
家族も室内での喫煙を避け、どうしてもというときにはベランダに出るとか、換気扇の下で吸うとかの工夫をするほうがよい。
そして最後に、肩の力を抜いて心ほがらかに暮らすことである。
気管支瑞息を持っているからといって、室内にこもっているばかりでは余計、症状が悪くなってしまう。
ドアを開けて背筋を伸ばして、外に向かってまず一歩を踏み出すこと。
もちろん旅行もOKである。
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